芸術の秋:ショパン展
こんにちは。田尻町吉見にある小さなピアノ教室です。
先日、兵庫県立美術館で開催中のショパンー200年の肖像を見て来ました。
何年か前に大阪でショパン展をしていた時も行ったのですが、
今回は今月ホームコンサートでショパンを弾くので
これはもう行かないと!ということで。
今回の展示物でわかったことは
① こんにち、思われているショパン像は作り上げられたものだと言うこと。
ショパンの自筆は色々残っているのですが
書簡集としてまとめられた時に出版社が抜粋して作り上げたものらしい。
なので、ショパンは本当はどんなじんぶつだったのか...はこれからの研究のようです。
② ショパンはフランスに亡命したと思っていたけど、
革命前に最初ウィーンにポーランド人として勉強に行くつもりが
ロシアの国籍になるのが嫌で亡命という選択を取らざるを得なかったこと。
③ 作曲するときは下書きをしない!
自筆の楽譜を展示してありましたが、
ショパンはこと細くペダリングの位置やアーティキュレーションが書いてありました。
そして出版社に持っていくたびに訂正もしていたようです。
ということは...
現在私たちはどこの出版社で弾くかによっても
アーティキュレーションが多少変わってくるということになります。
今回の展示で興味深い発見があり勉強になりました。
常々ショパンを弾くのは苦手意識があり敬遠していましたが
もうちょっと付き合おうと思っています。